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進学校分析
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関西の伝統進学校といえば、長らく 灘・東大寺・甲陽・洛南 が四天王として君臨してきた。しかし、ここに食い込む勢いを見せているのが 西大和学園 である。もともとは新興校だったが、今や 東大合格者70人超 を誇り、関西屈指の進学校としての地位を築きつつある。しかし、この急成長が故に「嫌われる」存在になっている側面もある。
「西大和はチートすぎる」「やってることが予備校みたい」――そんな声がネット上でも囁かれる。その背景には、進学校の世界における "甲子園方式" のような全国スカウト戦略 があるからだ。
全てのお子さまのスタートと未来のために進学校の全国スカウトといえば、まず思い浮かぶのは 灘 だ。全国のトップ層が自然と集まり、"進学校の王" としての地位を維持してきた。
一方、西大和は 「全国から集める」 というスタンスが明確だ。
このやり方は、まるで 甲子園の強豪校が全国から選手をスカウトする方式 に似ている。実際、かつての高校野球界では「地元の選手だけで戦え」と批判されつつも、全国スカウト型の学校が勝ち続けていた。
高校スポーツの世界では、近年 南太平洋(トンガ・フィジー)出身の留学生がラグビー強豪校に加わり、無双状態になるケースがある。日本国内の生徒だけでは勝てなくなった学校が、より強い人材を求めて外国から選手を獲得する流れだ。
西大和の入試を見てみると、 すでにシンガポール会場での試験を実施 している。「このままいくと、南方(海外)から優秀な生徒を獲得するのでは?」そんな冗談も、あながち冗談ではないかもしれない。
一部で「西大和が東京進出を計画している」という噂もある。しかし、今のところ 東京に中高一貫校を作るという具体的な話はない。
ただし、東京での入試を強化し、関東圏のトップ層を狙っているのは事実だ。「関西四天王」としてのポジションを狙うだけでなく、そのノウハウと勢いを駆使して関東の進学校にも進出するつもりなのか? という憶測を呼んでいる。
西大和の合格者のコメントを読むと、「先生方の徹底したサポート」「学校だけで受験指導が完結」といった声が多い。これは、昔ながらの "自学自習" を重んじる伝統校とは異なる。
また、進学実績を見ても、医学部志望者が他の進学校に比べて少ない という特徴がある。これは、学校が「とにかく東大へ行かせる」方針を強く打ち出しているためだろう。
THE HIGH SCHOOL RING では 「攻撃は最大の防御!最大の少子化対策は進学実績だ」 というテーマを掲げている。
全国の私立中高は、生徒数の減少という危機に直面している。そんな中、西大和のように 全国から優秀な生徒をスカウトし、実績を積み上げる戦略 は、むしろ時代に合った「正義」なのかもしれない。
進学校の未来を大きく左右する 「西大和モデル」。このスタイルが、次世代の進学校のスタンダードとなるのか、引き続き注目していきたい。
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